親が元気なうちに結婚したいという独身男女
- 2024年10月21日
今月、ちょうど40歳の誕生日を迎えた女性会員様の結婚が決まりました。
年齢だけのことでしたら珍しくも何ともないのですが、ただ、彼女は婚活歴がかなり長かったんです
30代に半ばに結婚相談所に登録してから5年以上もがんばったんですから苦労の甲斐がありました。
その間、3つの結婚相談所を渡り歩き、今年に入り当会へ入会してきたんです。
そのときの入会動機が「親が元気なうちに結婚したい」というものでした。
とくに両親が結婚を急かしていたわけではありませんが、彼女が一人っ子だったため非常に親思いだったんですね。
そのため「早く幸せな家庭を築いて親を安心させたい」「まだ親が元気なうちに孫の顔を見せてあげたい」
という思いが強かったわけです。
自分も30代に入り出産する年齢的な不安もあって少し焦っていたようです。
親がいつまで元気でいるかわからないし、もし何かあって先立たれてしまったらどうしようといったことも考えだし、
益々焦ってきて結婚相談の門を叩いたのだとか。
つまり、「自分が生涯独り身でいることの後悔よりも親を安心させてあげれなかった後悔」
「自分が子供を抱けなかった後悔よりも親に孫を抱かせてあげることができなかった後悔」
「自分が幸せな家庭を持てなかった後悔よりも親に娘の幸せな姿を見せられなった後悔」
このような形の後悔だけはしたくないという一心で婚活を決意したのだそうです。
今何も行動しないで将来後悔するくらいなら、ダメ元でも今しっかり動いておこうと思ったのだと思います。
同じ後悔でも親孝行できなかったときの後悔のほうがダメージがあると考えたわけですね。
このような気持ちで婚活するだけでも充分親孝行だと思うのですが、本人は「親子で一緒に夢を必ず実現したい!」
とのことでした。
しかし、「やる気満々だったけど結婚の道のりは想像以上に厳しかった」と(笑)
なかなか良いご縁に恵まれず、時間ばかりがどんどん経ち、気がつけばアラフォーになっていて凄く悩んだそうです。
かなりハイスペックでキャリアもある女性でしたので、それなりの条件を持つ結婚相手を見つけるのにだいぶ苦労し、
あっという間に40歳が目前に・・
幸いなことに両親はまだ元気で特に心配はなかったそうですが、ただ、やはり少しずつ老いを感じてきたということと
ときどき結婚について口にするようになってきたので、非常に切迫した雰囲気が漂ってきたのだとか。
そこで「このまま同じことを繰り返していても結婚はできない」と思い、当会で婚活することに決めたようです。
結婚相談所を移ろうと考えた理由は、「ベテラン中のベテランの力に託そうと思ったから」です(笑)
当会で婚活をリスタートし、しばらくしてから直感で紹介した男性会員様と意気投合して交際がスタートしました。
するとこの交際があれよあれよという感じで進み、結局は入会から半年の短期間で婚活が終了してしまったわけです。
今までの苦労は何だったのと思えるほど、あっけなく 成婚となり、本人もご両親も大変驚いた様子です。
経験を積んでいるベテラン仲人の勘というのは、そんなもんなんですよね(笑)
彼女の「親が元気なうちに結婚したい」という願いは、見事に叶いました。
ときどき似たようなケースで、「年々老いてくる親の様子や寂しそうな親の顔を見て早く結婚しようと思った」
という理由で入会をされる独身男女はいますが、運とか縁とかタイミングの問題もあり、思った以上に婚活に苦労し、
どんどん焦りが増してくるようなこともあります。
そんな窮地に陥らないためには、やはり最初から自分に合った婚活を選択しなければなりません。
当会にも、「親はいつまでも元気なもの」と思っていたところ突然病で倒れてしまい、そこで初めて結婚を意識し出して、
本格的に婚活を始める決心をした女性会員様がいました。
その会員様は、全く迷わず結婚相談所への登録を考え、ネットで当会を見つけすぐに入会手続きを取られたわけですが、
幸いなことにお母様の体調も回復し、ちょうど元気になった頃に結婚が決まったんですね。
そこで改めて「親が元気なうちに結婚できてよかった」と喜びを噛みしめていたわけです。
両親はいつかはいなくなるといった危機感で気持ちを奮い立たせた結果、ゆくゆく後悔することにならずに済みました。
これはもちろん自分の努力と行動力が一番だったのですが、老獪な仲人の力もあったのではないかと思っています(笑)
恐らく、マイペースで気楽に婚活していたら1年以内の結婚は難しかったのではないでしょうか。
元気な親御様が「自分たちが元気なうちに何とかしてあげたい」と娘や息子を連れて相談に来られることもよくあります。
やはり一番ベストなのは、親子共々元気なうちに理想のパートナーを見つけ、幸せな家庭を築くことだと思いますよ。
これは独身の男女なら共通の願いのはずです。