顧客満足度1位の結婚相談所とは
- 2024年03月9日
少し気になるニュースを見つけました。
これは結婚相談所にも当てはまることじゃないかと思いますので、ご紹介いたします。
「満足度No.1」とうたった広告には合理的な根拠がなく景品表示法違反(優良誤認)に当たるとして、消費者庁は1日、Wi-Fiレンタルサービス「イモトのWiFi」をてがけるエクスコムグローバル(東京・渋谷)など6社に再発防止や消費者への周知を求める措置命令を出したと発表した。
消費者庁によると、エクスコムグローバルは自社ウェブサイトや旅行ガイドブック「地球の歩き方」の裏表紙の広告で、「お客様満足度No.1」「顧客対応満足度No.1」などと表示していた。
しかし、同社に委託されたリサーチ会社がおこなったアンケート調査ではサービスを利用したことがない人も対象に含まれており、ウェブサイトの印象によって満足度が高そうな会社を選ばせていた。消費者庁は客観的な調査とはいえず、表示には合理的な根拠がないと認定した。
消費者庁は同日、自社ウェブサイトなどに同種の表示をしていた住宅大手の飯田グループホールディングス(HD)と同グループ子会社4社の計5社に対しても、景表法違反(優良誤認)を認定し再発防止などを求める措置命令を出したと発表した。
命令を受けた6社は「再発防止に努める」などとコメントしている。
消費者庁によると、「No.1表示」を巡る景品表示法上の措置命令は今回の6社を含めてこれまで19件あった。同庁の担当者は事業者に対し「安易な調査結果に基づいて表示をすることは慎んでほしい」と呼び掛けている。
(日本経済新聞より)
この記事と同じように「顧客満足度1位」といった感じでPRしている結婚相談所も見かけるんですね。
しかも、1位は1つしかないはずなのにいくつもあったりします(笑)
もちろんこれはこの記事と同じカラクリがあるわけです。
そもそも顧客満足度1位というのは、いつどこでどのようにリサーチされたのか全く詳細な記述はありません。
単に画像だけが貼ってあるのでは、信憑性に欠けるのではないでしょうか。
結婚相談所にとっての顧客というのは、実際に活動している会員様に当たるわけです。
なので、本来、顧客満足度1位を掲げるのであれば、全国に5000近くある結婚相談所の全会員様に聞き取り調査して、
その結果に基づいて1位を決めるのが筋だと思うんですね。
しかし、そのような形跡は全く見られませんし、当会の会員様からもそんな調査があったとの話を聞いたことがありません。
どこからどのようにして顧客満足度1位になったのか謎です(笑)
つまり、根拠も証拠もないということになります。
でも、そういうことを知らない人にしたら、顧客満足度1位とあるだけで、凄く優良な結婚相談所だと思うに違いありません。
その文言を信じて入会する人もたくさんいると思われますが、記事にもありますように、これは完全に誤認になるわけです。
こんな風に大胆で紛らわしい宣伝をするところは、営業センスが抜群ですが、少し胡散臭さも感じると思います(笑)
もし本当に顧客満足度1位なのであれば、こんな手の込んだ宣伝をしなくても口コミや紹介などで自然発生的に
どんどん入会は増えるはずですよね。
端的に言うと、広告費というお金を払えばどんな結婚相談所も顧客満足度1位になれるということです。
ですから、表示されている「顧客満足度1位」とか「○○○第1位」とか「○○○No.1」といった魅力ある謳い文句に惑わされず、
冷静に結婚相談所を探してくださいね。
顧客満足度1位ではなく、自分自身満足度1位となる結婚相談所を見つけて、楽しく結婚を目指しましょう。