マッチングアプリ利用者が結婚相談所へ乗り換える理由
- 2023年06月25日
最近、マッチングアプリの利用者が結婚相談所へ乗り換えるケースが非常に増えているという噂をよく聞きます。
というか、これは噂ではなく、しっかり実感しているんです。
当会へ面談に来られる20代、30代男女の婚活状況を詳しく聞いてみると、多くはマッチングアプリ経験者なんですね。
やはり若者へのマッチングアプリの浸透度は凄まじいなと感じます(笑)
ただ、そんなマッチングアプリ利用者が結婚相談所へ乗り換えるには当然理由があるわけです。
では、なぜ手軽に気楽に出会いをつくれるハードルの低いマッチングアプリから気軽さのない堅くてハードルの高そうな結婚相談所に乗り換えるのでしょうか。
いろいろマッチングアプリの利用事情を聞いてみると、「登録したけど会うまでの勇気が出なかった」「気軽に試してみたけど出会いがなかった」「真面目に婚活している人が少なかった」「嫌な思いをした」「怖い経験をした」「辛い出来事に見舞われた」と結婚相手を探すのは無理だと悟り、潔く結婚相談所に乗り換える決断をしたといった声がほとんどでした。
「真剣な婚活」という意味では当然のことかもしれませんね。
実際に下記のようなデータもあるんです。
直近1年以内に結婚相談所に資料請求をした独身の男女214人を対象に行われた「婚活サービスの利用実態」に関する調査結果(パスクリエイト調べ)
まずマッチングアプリの利用経験は「あり」(60.7%)、「なし」(39.3%)となっています。
次に、マッチングアプリ利用経験者に「利用期間」を尋ねると、「半年以下」(59.2%)、「1年以上」(40.7%)、「2年以上」(23.8%)という結果でした。
半数以上は半年内で止めてしまい、75%以上は1年以内に止めているのですから、マッチングアプリの利用期間は非常に短いですよね。
これでは結婚に繋がる出会いらしい出会いはなく、まともに交際する相手も見つからなかったものと想像できます。
婚活初心者が気軽に試してみたものの意外と早く諦めてしまったのかもしれませんね。
そして、当会も加盟しているIBJ(日本結婚相談所連盟)が、IBで活動する男女1,392人を対象に行われたもの「結婚相談所の活動」についてのアンケート調査結果があります。
まず、結婚相談所の入会前における恋活・婚活経験を聞いたところ、全体の約7割が経験があることが分かったそうです。
ツールとしては「マッチングアプリ」(61.5%)、「婚活パーティー」(56.1%)が多くあがっています。
やはりマッチングアプリ利用者が結婚相談所に乗り換える傾向は強いようですね。
更に、結婚相談所に乗り換えた理由について尋ねると、男性は「出会えても進展がなかった」(27.9%)、女性は「結婚への真剣度・目的に違いがあった」「付き合ったけど結婚まで至らなかった」(各19.9%)でそれぞれ最多となっています。
これを見てもマッチングアプリなどを利用する人が、必ずしも婚活のために出会いを探しているわけではないということが明らかですよね。
簡単に言うと、いろんな人たちがいろんな目的のためにマッチングアプリを利用しているということですから、ミスマッチな出会いが多くなるのは当然ではないでしょうか。
ここに大きな落とし穴があり、トラブルや事故が多発する原因になっているのだと思います。
また、実際に結婚相談所で活動して感じた効率の良い点は「結婚したい人だけに出会える」が32.5%で最多となり、一方で、効率の悪い点としては「マッチングしないと会うことが出来ない」(35.9%)、「特にない」(33.7%)が上位となっています。
これも予想通りの結果になっています。
「効率が良い点」は、結婚相談所では当たり前のことですが、マッチングアプリなどは当たり前ではないわけです。
この辺でも結婚への本気度が高い人が、安全で安心な結婚相談所に乗り換える理由がはっきりと読み取れますね。
「効率の悪い点」は、結婚相談所では様々なトラブルから会員様を守るためのシステムが構築されていている上にルールや決まり事が厳格化されているため仕方のないことなんです。
これを「効率が悪い」と捉えるか「確実性が高い」と捉えるかは、自分次第だと思います(笑)
このように調査データを深堀するとマッチングアプリの利用者が結婚相談所へ乗り換える理由が充分納得できるのではないでしょうか。
マッチングアプリを利用して2年近く婚活していても数えるほどしか出会えなかったと嘆いていた男性が、結婚相談所ファニーキープスに乗り換えてから約半年で結婚が決まったケースもあるんですね。
もちろん「これならもっと早く結婚相談所に乗り換えるべきだった」と後悔していたことは言うまでもありません(笑)