今からだいぶ前になるのですが、当時26歳の男性会員様から頻繁に恋愛相談を受けていたことがあるんです。

ただし、結婚相談所の活動の中ではなく、完全にプライベートの相談でした。

それなりに一生懸命活動していたのですが、ある日、「仕事を通じて交流のあった女性を好きになった」と

打ち明けてくれたんです。

そして、「何とかしてデートに誘いたい、できれば付き合いたい、どうしたらいいのでしょうか？」と相談が。

もちろんこれは結婚相談所のサービスの範疇ではありませんが、そこはやはり大切な会員様のためですから

無下にすることなく、きちんとアドバイスはします(笑)

このプライベートの恋愛相談をスタートしたところ、彼からはほぼ毎日のようにメールや電話がありました。

今こうなっています。次はどうしたらい良いのでしょう？

彼女がこんな感じです。今度は何をしたら良いでしょう？

と事あるごとに質問してくるわけです。

いろいろ状況を聞きながら、その都度アドバイスをしていると、無事に交際を承諾してもらえたんですね。

すると、「何とか交際することになったので結婚相談所の活動ほうは少し休会します」とあっさり言うわけです(笑)

日常生活で良い出会いがあった、プライベートで交際相手ができたといったケースで休会する会員様も割といるため

彼も一旦休会扱いにしました。

ところが、休会になってからも彼から細かく交際状況の報告が入り、ちょくちょく相談にも乗っていたんです。

これこれで困っているんですが、どうしたら良いでしょうか？

彼女がこうなんですが、何かいい方法はありませんか？

こんなことがあったんですが、どうしましょう？

恋愛や女性との交際に慣れていないとはいえ、この対応もかなり大変でした。

当会では、休会中は月会費をストップしますから、無償のサポートにかなり時間を取ることになるんですね(笑)

結婚相談所の中には、会員様の相談に対しても有料にしているところもありますが、そこまではしたくありませんし。

でも、やはり可愛い会員様の恋愛のことだと思うと、いつ何時でも相談に乗り、アドバイスしたくなるわけです。

しばらくこんなやり取りを続けていくうちに、どうにか2カ月くらいして交際が軌道に乗っていきました。

そうしたら、凄くハッピーそうな報告を最後に彼からの相談がピタリとなくなったんです(笑)

ときどき楽しそうな報告が入る程度で、いかにも恋愛を満喫している感じだけが伝わってきました。

それから1年経過した頃に、久しぶりに彼から深刻な相談の電話が入ったんです。

恋愛サポートを中断してからだいぶ時間が経っての連絡でしたので、一体何が起こったんだろうと少し身構えていると、

「そろそろ彼女にプロポーズするつもりなんですが、どんな方法でプロポーズしたら良いものでしょうか？」

という嬉しい相談でした(笑)

そして、無事にプロポーズは成功し、晴れて恋愛結婚することになったわけです。

結婚相談所の立場では全く利益には繋がりませんでしたが、家族のような立場で考えればこれは非常に感動です。

ご縁のキッカケがどこであれ、当会の大切な会員様の成婚には違いありませんからね。

その後、正式に退会の手続きを取るために彼がオフィスにやって来てくれました。

そこで結婚の報告もしてくれたのですが、「休会中にも関わらず、あそこまで親身にサポートをしてもらったので、

今こういう結果になりました」と感激しつつ、「ただ、結婚相談所で結婚することができずに申し訳ありません」と

なぜか謝っていました(笑)

結婚相談所を離れたプライベートの手助けということはあったものの、もちろんそんなことは当然の行いです。

彼は、結婚が決まったら真っ先に当会へ報告するつもりでいたらしいです。

「まさか憧れの女性と結婚までいくとは夢にも思いませんでした。本当にありがとうございました」と笑顔で話し

とっても幸せそうだったんですね。

恋愛経験がなかった頃の自信のなさそうな雰囲気は全然ありませんでした(笑)

彼女には結婚相談所に入会していたことは一切言っていないそうですが、陰ながら悩める独身男性の恋愛と結婚の

お役に立てたことの意義をひしひしと感じています。

毎月成婚報告はいくつも入りますけど、意外なところからの届く結婚の報告には、また別の喜びがあるんです。

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