お見合い結婚と恋愛結婚の離婚率が違う理由
- 2020年04月12日
当会に面談に来られる方から「結婚して、すぐに離婚される人はいますか?」という質問がよくあります。
どうやら、お見合いで知り合って、短期間で結婚することへの不安があるようですね。
結論から言いますと、お見合い結婚の離婚率は高くありません。
司法統計によると現代日本で30%強が離婚する中で、恋愛結婚の夫婦の離婚率は40%に対して、お見合い結婚は10%。
なんと、3倍も離婚率に差があるそうです。
では、なぜ恋愛結婚とお見合い結婚ではそんなにも差があるのでしょうか。
そこにどんな理由があるのか、その違いをご説明しますね。
・恋愛の場合
恋愛結婚が離婚しやすい最大の理由は、恋愛中は相手の良いところだけしか見ていないことが多いからです。
恋は盲目という言葉がある通り、好きという感情が強すぎると、人間は「この人が自分の運命の人」だと
勝手に思い込んでしまうんですね。
そして、相手のマイナスの面は全く見ずに、勢いだけで結婚したときに様々なギャップが見える傾向があります。
たとえば、結婚後、性格や価値観が合っていなかったり、金銭感覚がずれていたり、などの問題点が見つかるわけです。
長所だと思っていたことが短所だと気づくこともあるでしょう。
すると、「なんでこの人と結婚したのだろう」と冷静に考え始めて、後悔の念がわき、ついには離婚する羽目に。
・お見合いの場合
そもそも結婚したい人同士が出会うのがお見合いです。
出会うときから、結婚相手としてどうなのかを考えながら付き合うことになりますので、恋愛相手としてではなく、
これから先の長い人生を共に歩むパートナーとして冷静に判断することが可能になるんです。
ですので、相手の悪いところには目がいかず、良いところだけを見てしまうリスクはほとんどありません。
つまり、恋は盲目となり勢いだけで結婚まで突き進むことはないということです。
また、最初から結婚相手に求める条件に合致した相手を選び、交際中も性格や価値観が合っているかどうかシビアに見ます。
このように譲れない部分を明確にして、その条件をクリアした方、自分との相性が良い方と結婚するわけですから、
結婚後に様々なギャップや相違点が浮き彫りになって離婚するような事態を避けることができます。
・恋愛の場合
恋愛中というのは、誰でも「ずっと好きな人と一緒にいたい」という気持ちが高まりやすくなります。
「自分にはこの人しかいない」と感じ、相手にありったけの愛情を注ぐケースも少なくありません。
とりわけ好きになった相手が自分と育った環境が全く違っていたり、自分にないものを相手が持っていたりすると、
強く惹かれ合う傾向があります。
つまり、恋の炎が一気に燃え上がるわけですね。
しかし、このように激しく相手を求める感情というのは一過性のもので、長続きすることがないのです。
恋愛感情は4年で消えると言われていますし・・
ですから、大恋愛を経て結婚に落ち着いたときに、急速に気持ちが冷めてしまうことがありがちなんです。
恋が冷めると一気に相手のネガティブな面が目につくようになり、関係がギクシャクしてくるケースが多いんですね。
また、刺激がなくなると結婚生活もマンネリ化しやすく、気持ちも元に戻らず離婚する可能性が高くなります。
・お見合いの場合
お見合いは、運命を感じるような出会いとは違い、最初は段階を踏んで理性を保ちながら会っていくことになります。
そうすると、いきなり燃え上がるような恋愛感情を抱くことは滅多にないわけです。
そして、交際に入れば恋愛感情より結婚意識を優先として関係が築かれます。
まず好きになる前にいろんな角度でお互いの性格や価値観を確認しながら、徐々に交際を進展させていくんですね。
そこで価値観が共有できて信頼関係を築いていくことで「好き」という感情も生まれていくことになります。
瞬間的にときめいた恋愛感情とはわけが違い、緩やかな流れに沿って落ち着いて恋愛していくことになるんです。
ですから、大恋愛の末に結ばれるケースよりも冷静さを維持しながら結婚に至るケースがほとんどですので、
結婚後に一気に熱が冷めることもなく、ほどほどの恋愛熱のまま長く仲良し夫婦でいることができるんです。
むしろ結婚した後に「もっとお互いのことを好きになる」ことも多いようです。
・恋愛の場合
恋愛結婚をした人の中には、恋愛をしていないと不安という人も少なからず存在します。
たとえば、モテ要素があり恋愛そのものを楽しんでいる人のことです。
恋愛は非日常のものですが、結婚生活は日常のものですし、現実的なものです。
つまり、結婚というのは、恋愛という今が楽しい刺激的な状態から覚めて平常心に戻ることになります。
このようなタイプの人は恋愛体質なので、結婚後も平凡な生活に満足することがありません。
実は、最初からあまり結婚願望もなく、ただ交際していて、流されるままに何となく結婚してしまう人もいるんです。
そもそも結婚に向いていなかったと言えるかもしれませんね。
すると、普通の結婚生活にも飽き足らずに、別の人と恋愛をはじめてしまうリスクがあります。
したがって、幸せな結婚生活を維持することができず、浮気が原因で離婚に至りやすいということでしょう。
お見合いをするということは自らの意志で婚活しているのですから、全員「結婚したい」人ばかりですよね。
単に恋愛したいだけの人は、ハードルの高いお見合いをわざわざすることはありません。
モテる恋愛体質な人もいるでしょうけど、お見合いで結婚相手を探すということは、家庭を持つ覚悟ができている人です。
つまり、真面目な人がほとんどなんです。
結婚相談所でお見合いをして、やっと掴んだ夢の結婚生活を浮気して破綻させるようなことはしないのではないでしょうか。
もし、いつも恋愛に不自由していないなら、何も婚活なんてする必要がありませんよね。
そして、お見合い結婚の場合は、仲人や結婚相談所のカウンセラーなど第三者が客観的な立場からアドバイスもします。
第三者の視点からの助言があるおかげで、いい加減な交際で流されるままに結婚してしまうこともありません。
また、仲人やカウンセラーがあなたに最適な相手を選別してくれることもあります。
こうした第三者のサポートがあるおかげで、様々な失敗を避けることができるわけです。
これがお見合いと恋愛の出会い方の違いです。
何となくお見合い結婚が恋愛結婚と比べて離婚率が低い理由がわかったのでないでしょうか?
当会では、お見合いで成婚してから出戻ってくる会員様はほとんどいません(笑)
婚活して離婚という経験を味わいたくなければ、結婚相談所のお見合いで堅実に結婚相手を探したほうが安心だと思います。