結婚相談所のクーリングオフ

  • 2017年10月7日

結婚相談所でもクーリングオフはできます。

クーリングオフとは、消費者が「冷静になる期間」という意味で、お客様が契約書面を受理した日を含めて8日間は、

お客様が一切の不利益をこうむることなく、無条件で申込みの撤回、または契約の解除ができる制度をいいます。

つまり、契約が存在しなかったという処理を行う制度なんです。

では、どんなときにクーリングオフしたらいいのか?するのか?

結婚相談所を訪れた方から聞いた話をまとめると、こんなときは一旦クーリングオフをしたほうがいいかもしれません。

 

◆結婚相談所へ説明を聞きに行き、担当者の熱心な誘いに乗り、その場の勢いで契約してしまったが、

 落ち着いてもう一度ゆっくりと考えたい。

◆担当者に「少しでも気持ちがあるなら今日手続きをしなさい」!と半ば強制的に契約書にサインさせられたが、

 やはり意志が固まらないので撤回したい。

◆担当者に「今日契約すれば料金が安くなるから」などと甘い言葉に惑わされて、何となく契約してしまったが、

 冷静になって検討し直したい。

◆今すぐ契約しないと帰してもらえない・・という雰囲気の中、長時間に渡り入会を勧められて疲れ果ててしまい、

 思考も判断力も鈍り、つい契約書サインしてしまった。

◆「これは本契約ではなく仮契約だから取り合えずサインだけしてください」と言われて軽い気持ちで契約したが、

 よくよく考えると何となく怪しい感じがしてきた。

◆「すぐにでも入会しないと手遅れになる」「もたもたしていたら一生結婚できない」などと不安を煽られ、

 恐怖が先に立ち契約してしまったが、その脅しにも近い勧め方に納得できなくなり、やはり契約を解除したい。

◆「とにかくやりなさい!」「いいから書きなさい!」などとしつこく契約を迫られ、その場を逃れたいがために

 しぶしぶ入会したが、やはり前向きな気持ちにならないので、やめたい。

◆担当者にやけに褒められ、やたらおだてられ、良いことばかり言われて、つい調子に乗って契約したが、

 あとで考えると何となく胡散臭いので、再度じっくり検討したい。

◆担当者の話を聞いて、そのときは納得し入会したが、後日他の結婚相談所の説明も聞いてみたくなったので、

 一旦契約を白紙に戻したい。または結婚相談所を変えたい。

◆すでに契約は成立していたが、数日間でいろいろと心境の変化があったり、急に諸事情ができたりしたため、

 入会をしばらく見合わせたい。

 

当会へ面談に来られた方から聞いた話によると、実際にこのようなケースがあったようです。

「困っている人」の画像検索結果

参考までにクーリングオフについての豆知識も書いておきます。

 

*入会時「契約書面」

契約をする場合、契約書面に入会申込後のクーリングオフについての表記があるか必ずチェックしてください。

表記がない場合は、直接担当者に確認してください。

「契約書面」を受理した日から、その日を含む8日以内(消印有効)に、お客様から、
申込の撤回または契約解除の申出(通知)があった場合は、無条件でこれに応じ、
お客様から受領した金銭は、費目のいかんを問わず、全額を速やかに返金します。

赤字でこのような表記があれば大丈夫です。

契約書面がなかったり、クーリングオフの説明がないような結婚相談所は、法令を遵守する意識が希薄だと

思われますので、安易に入会契約をしないほうがいいのではないでしょうか。

後々トラブルになる可能性があります。

 

*クーリングオフの方法

契約から8日以内に、書面(ハガキ、封書、内容証明等)で申込を撤回(または契約を解除)する旨を書いて

投函すれば、クーリングオフの効力は発生します。

尚、電話や電子メール、口頭でクーリングオフの意思表示をした場合も有効ですが、後々の証明になるよう

念のために改めて書面でも通知しておくといいでしょう。

 

*クーリングオフ後の注意

クーリングオフを申し出たあとに、結婚相談所によっては様々なクーリングオフの妨害や拒否、遅延行為を

試みてくるケースがあるようです。

例えば、

「書面ではクーリングオフできると書いてあるが、あなたの契約は特別なのでできない」

「クーリングオフはできるが、手数料が○万円かかりますよ。それでもいいですか?」

といった不実告知。

「あなたのためにこんなに時間を取って説明したのに、よくそんなことができますね」

「今クーリングオフしたら、絶対に後で後悔しますよ。そうなってもいいんですか?」

といった威迫。

「せっかく決めたんだから、そんなこと言わずに、もう一度考え直しなさい」

「今はとりあえず保留にしておくので、またゆっくり考えてみてください」

といった遅延行為。

このような行為は法令違反になりますので、こういった身勝手な説明を受けることがあったとしても

毅然とした態度でクーリングオフを主張しましょう。

クーリングオフの対応の仕方によっても結婚相談所の善し悪しの判断がつきます。

結婚相談所選びには、こういう細かな点もしっかりチェックしなければなりません。

当会でも、稀にクーリングオフのお申し出を受けることがありますが、ただ、後日再契約される方も多いんですね。

もちろんそういうこともできますから、「少し早まったかな?」と思ったら遠慮なくクーリングオフしてください(笑)

 

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