結婚できない人の出会いと交際の事情
- 2016年10月5日
「第15回出生動向基本調査」の独身者調査で未婚者に「独身でいる理由」を尋ねたところ、18〜24歳の女性では「まだ若すぎる」(41.0%)、「仕事(学業)に打ち込みたい」(45.9%)といった「結婚をしない理由」が多いのに対し、25〜34歳になると一転、「適当な相手にめぐり会わない」(51.2%)という「結婚できない理由」が増加しました。
年齢を重ねて「結婚したい」と思ってもその相手がいない。25〜34歳のアラサー女性の2人に1人が「相手がいないから独身でいる」のです。
内閣府の平成26(2014)年度「結婚・家族形成に関する意識報告書」でも、未婚者でかつ恋人のいない人に「交際の不安」を尋ねたところ、もっとも多かった回答は「そもそも出会いの場所がない」で全体の55.5%。男女ともどの年代でもこの回答が多かったのです。
つまり、ほぼ半分の人が結婚の前段階である「異性との交際」のスタートラインに立つことができていないわけです。
では、そもそも既婚者はどのように結婚相手を見つけているのでしょうか?
また、どれくらいの交際期間を経て結婚に至っているのでしょうか?
先ほどの「第15回出生動向基本調査」の夫婦調査の結果を見てみましょう。まずは結婚相手と出会った年齢と交際期間。
2015年の調査では夫の平均出会い年齢は26.3歳、妻は24.8歳(見合い・恋愛結婚の総数による算出)。この数字は2010年の出会い年齢よりも、夫が1.3歳、妻が0.5歳上回っています。
それ以前のデータも見てみると、男性については1987年調査の平均出会い年齢は25.7歳で、ここ約30年でそこまでの変化はありません。しかしながら、女性の場合、1987年の平均出会い年齢は22.7歳。30年で出会いの時期が2.1歳分遅くなっています。
平均交際期間についても2015年調査では4.34年ですが、2010年調査よりも0.12年増加。1987年(2.54年)と比べると、なんと1.8年も長くなっています。
最近は、結婚に至るまでの交際は始まりが遅く、そして期間が長くなっていることがわかります。
そうなれば当然、平均初婚年齢も上昇します。2015年の夫の初婚年齢は30.7歳、妻は29.1歳。1987年に比べ、夫は2.5歳、妻は3.8歳も上昇しています。
晩婚化の原因は、出会いと交際の事情の変化に隠されていたのです。
<ウートピより>
出会いがない、相手がいない、と当会へご相談に来られる方は口を揃えて言います。
皆さん当然身近なところで交際相手が見つからないから結婚相談所へ登録されるのですが、
ただ単に出会いだけを求めているのではなく、結婚相手に相応しい方との出会うために入会を決意するわけです。
そもそも出会いの場所というのはいくらでもあるんです。
昔と比べたら、断然現代のほうが多種多様な出会いの場が設定されています。
それでも結婚できない人が増えているというのは、男女共に結婚の意識が希薄な人が増えているからに他なりません。
せっかく出会いがあっても、結婚願望がない人や結婚の適性が乏しい人ばかりでは、交際意欲は湧いてきませんよね。
特に、アラサー以上の女性は、のんびりと恋愛を楽しんでいる余裕はないはずです。
恋愛して平均交際期間の4年くらい付き合って結婚したとしても、すでに年齢は30代半ばに差しかかっているわけです。
そこから妊娠や出産を考えるとなると肉体的にも精神的にも大きな負担がかかるはずです。
それを考えると平均初婚年齢の30歳前には結婚したいと思うのは自然なことだと思います。
婚活という言葉が生まれ、婚活がブームになっても、晩婚化が進み続けている現状を見るとより深刻に考えさせられます・・
もし少しでも早い結婚を望むのであれば、まずは「結婚が可能な相手」と出会い、交際のスタートラインに立つこと。
周りを見渡して、今一度自分の置かれている状況を確認しましょう!
何もせず黙って結婚相手が現れるのを待っていても、恐らく結婚対象にならないような人としか縁がないと思います。
すると、口癖のように「出会いがない」を繰り返すことになるかもしれませんね。
しっかりと将来を考え、真剣に結婚相手を探している人は、見えないところで間違いのない出会いを探しているものです。
結婚の意思がなさそうな待っているだけの人は敬遠し、自ら近づいていかないのではないのではないでしょうか。
「適当な相手に巡り会わない」のもうなずけますね。