男性と女性の結婚適齢期
- 2018年07月15日
現代は、日本人の寿命が伸びたせいか、結婚適齢期という言葉を聞かなくなりました。
寿命が伸びた分、いくつからいくつという年齢のくくりをする判断が難しくなったためだと思われます。
「結婚したいと思った時が適齢期」などというフレーズをたまに耳にしますが、果たして本当にそうなんでしょうか？
本当に結婚に適した年齢がなくなったのでしょうか？
確かに「結婚適齢期」がなくなると心が穏やかになる独身者も多いかもしれませんね（笑）
夫は31.1歳・妻は29.4歳。これが日本人の現在の平均初婚年齢です。
平均初婚年齢が年々上昇し、未婚化・晩婚化が進んでいると騒がれていますけど、こんな状況なんです。
婚活中の方なら、何となく初婚年齢が上がっていっているという感覚はあると思います。
初婚年齢とは、人生で初めて結婚をする年齢のことで、男女ともに30歳前後が平均初婚年齢となっています。
早いのか遅いのかは別として、単純に考えれば、結婚している人の半数は20代で結婚していることになりますよね。
男性も女性も平均初婚年齢はアラサーですが、でも、20代で結婚している人も多いわけです。
失礼ですがあなたの年齢はおいくつですか？平均初婚年齢より上ですか下ですか？
これも結婚を考える時期の目安になると思います。
こうした統計を見ていくと、やはり結婚適齢期はあるような気がします。
「結婚したいと思った時が適齢期」とは、どうしても考えづらいんです。
極端な話になりますが、もし女子高校生が可愛いお嫁さんに憧れ、すぐにでも結婚したいと思っていたとしても、
それが結婚適齢期とは思えません・・
心身ともにまだ未完成なところがあり、社会生活にも不慣れな年齢で結婚に適しているとは考えにくいでしょう。
大学生の男子が強い結婚願望を持っていても結婚基盤がないので、やはりすぐの結婚は無理ですよね（笑）
また逆に、今まで仕事一筋で全く結婚を考えていなかった人が50歳位になったときに結婚したいと思ったとして、
それが結婚に適した時期になるのでしょうか・・
たとえば男性が50歳の場合、対象になる女性の年齢が40代だとしたら未婚率はかなり低くなり約8割は既婚者です。
世の中のほとんどの女性は結婚してしまっているわけです。
女性も同様のことが言えます。
当り前ですが未婚率は年齢が上がるほど低くなっていきます・・
特に男女とも35歳を過ぎると、世の未婚者の割合は急に低くなります。
どういうことかと言うと、40歳を過ぎると結婚の対象となる年齢の未婚者がほとんどいなくなってくるということ。
生涯未婚率が非常に高くなっていて独身のままの人が増えているといっても、圧倒的に既婚者が多い（笑）
つまり、自分の年齢が上がれば上がるほど結婚相手を探す環境が厳しくなるということです。
結婚できそうな相手がいなくなってきたのに、それが結婚適齢期だとは思えませんよね。
結婚の対象となる相手がたくさんいるからこそ結婚できる可能性が高まります。
その結婚チャンスの多い時期が結婚適齢期になるのではないでしょうか。
また、これら外部要因の他に内部要因もあります。
当然、多くの男女は結婚したら子どもが欲しいと思うはずです。
その出産を考えた時に年齢が大きく関わってきます。
近年の医学の進歩で、女性の高齢出産も難しくない時代になったとはいえ、年齢が高くなるにつれて、
母体や胎児への影響などのリスクも大きくなります。
身体や精神面の負担はもちろんのこと育児への体力的な不安、将来の生活設計などいろんな問題が生じます。
また、両親も孫の顔が見たいと望むはずですから、両親が元気なうちに孫を抱かせて、親の喜ぶ顔を見たい
という気持ちにもなると思います。
そういう出産年齢まで考えると、なるべく若いうちに結婚を意識して行動したほうがベストではないでしょうか。
子どもは2,3人欲しいと思ったら尚更です。
経済的にも男性は仕事を引退するまでに、子ども達が独り立ちするくらいのスタンスで結婚を考えた方がいいです。
定年退職した後、最も子供たちにお金がかかることになると非常に辛い状況になります（笑）
子育ては夫婦がなるべく若いうちのほうがいろんな面で楽ですし、余裕で子育てを終えてからの人生を考えることも
できるはずです。
ですから、結婚適齢期は逆算して弾き出すことが大切ということですね。
そして、自分が結婚市場で売れやすい状態のときこそが結婚適齢期だと意識しなければなりません。
見た目も年齢も心も衰えないうちに買い手を見つけておきましょう。
結婚適齢期は、野菜や果物の出荷時期に似ているかもしれませんね（笑）
結婚適齢期が何歳という線引きは非常に難しいのですが、結婚に適した年齢は存在すると思います。
「結婚したいと思った時が適齢期」というのは気休めでしょうし、独身者への慰めにしか聞こえません。
「結婚したくなったら婚活すればいいや」なんて悠長に構えていたら、本当の婚期を逃してしまうかもしれません。
大切なのは、自分で考える結婚適齢期にキッチリと結婚を決め切るという強い意志ではないでしょうか。
当会は、その決意を応援しています。
